真宗寺山には以蔵を含む岡田家の墓のほか、三菱財閥創始者の岩崎弥太郎らを門弟に持った儒学者の岡本寧浦、絵師金蔵(絵金)ら高知を代表する先人の墓が点在する。歴史ファンが訪れることもあったがやぶが多く、道も整備されていないため、墓までたどり着けない人もあった。
このため住民組織「薊野コミュニティ計画推進市民会議」が03年から山を歴史の学べる場所にしようと、子孫を捜して許可を得るなどして昨年11月、12の墓を巡るコースを造った。子供も歩ける約2時間の道で、人物の案内板も設置した。
西森一郎・同会議代表(79)によると、若者を中心に以蔵の墓を訪れる人が増え、お供えの花が絶えない。墓石は隣り合う一族の石より黒ずみ、「お酒をかけてあげる人がいるんでしょう」。
これらの人気から、初の命日祭の開催を決めた。西森さんは「切るか切られるかの時代の中、信念を貫き通した以蔵に学びたい」と話す。
命日祭は墓前で午後2時から約1時間、岡田家の子孫も出席する予定。以蔵への思いを伝えあう意見交換会も行われる。
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■ことば
◇岡田以蔵
土佐藩の郷士。土佐勤王党盟主の武市半平太に師事し、佐幕派の要人らを次々と暗殺した。藩による勤王党弾圧後、京都で捕まり高知に送られ、28歳で打ち首にされた。破滅的・悲劇的な生涯が小説や舞台、漫画などで取り上げられている。
・ 酒飲み自転車でひき逃げ、会社員を書類送検(読売新聞)
・ <雑記帳>サクランボ 母の日を前に出荷に追われる 秋田(毎日新聞)
・ 母の日 青いカーネーション「ムーンダスト」出荷ピーク(毎日新聞)
・ <パロマ中毒死>11日判決 遺族「安全対策の不備認めて」(毎日新聞)
・ 岡山の運送会社を捜索 山陽道GW渋滞3人死亡多重事故(産経新聞)